PRESIDENT

社長の思い

石原ケミカルの事業について

ニーズとシーズの両方が大切

石原ケミカルは界面化学を中核として、3つの分野(電子関連分野・自動車分野・工業薬品分野)で4つの事業を行なっています。1つの分野に偏ることなく、バランス良く収益を上げていることが当社の特徴です。

当社は、個人経営の石原永壽堂として1900年に医薬品・工業薬品の卸小売業として創業しました。開発にも徐々に力を入れ始め、1953年に液状つや出し剤を開発しました。そこから長い年月をかけて培ってきた界面化学の技術が、今ではスマホやパソコン、自動車、医療機器などに活かされています。ビジネスニュースでよく話題になる半導体にも、当社のめっき液が不可欠です。

当社の4つの事業が大きく成長できたのは、お客様のニーズに応えるべく、全部門の社員たちが全力を尽くしてきたからです。同時に、界面化学の技術を「新しい分野に展開できないか?」ということを常に模索し、商品開発・市場開発に努めてきたことも大きな要因だと思います。

石原ケミカル社長 写真

世の中の常識を変える挑戦

多品種少量生産を安いコストで実現する技術

今までは大量生産・大量消費という時代でしたが、近年では消費者ニーズの多様化により、多品種少量生産のニーズが高まっています。

少量生産は大量生産よりもコストがかかり、生産効率も悪くなるのが一般的です。例えば、スマホやパソコンに内蔵される電子回路を多品種少量生産するには、どうしてもコストがかかってしまいます。でも、ハガキや書類を印刷するように電子回路を生産できたらどうでしょうか?

実は、当社は10年以上の研究開発を経て、導電性銅ナノインクという材料を開発しました。印刷技術を用いて基盤の上に電子回路などを形成するプリンテッドエレクトロニクスに適した特殊なインクです。多品種少量生産を安いコストで実現する、まさに今までの常識を覆すようなことが現実になろうとしています。

現在はニーズの合致したお客様と一緒に検証中で、近い将来には新しく市場展開していけるように着々と計画を進めています。それと並行して、導電性銅ナノインクの研究開発の過程で発見した金属としての銅の特性を活かした新しい商品開発も検討しているところです。

研究開発をしたい人、世の中の常識を変えるような製品で新しい市場を開拓していきたい人には、石原ケミカルはとても魅力的な会社だと思います。

石原ケミカル社長 酒井保幸 写真

社員時代のエピソード

机に座って、一人で考えて悩むのは好きじゃなかった

20代の頃ですが、新しい商品を開発したけれど、その商品の売上が伸び悩む時期がありました。というのも、代理店が積極的に販売してくれないのです。

でも、1社だけ売ってくれている会社がありました。私はその代理店を訪問し、「なぜ売ってくださっているんですか?」と単刀直入に訊きました。そして市場開拓するための大きなヒントを得ることができました。 私はすぐにメンバーを集めてミーティングを開き、市場開拓の新しい戦略を立てました。結果的に、伸び悩んでいた売上は大きく改善し、市場開拓することができました。

私は机に座って、一人で考えて悩むのは好きではありませんでした。わからないことがあれば聞きに行くのが、20代から今に至るまでのわたしのスタイルです。

私は経済学部出身の営業でしたので、専門的なことは研究開発部門のスタッフやお客様のところへ頻繁に教わりに行きました。そこで吸収したことを自分の仕事に活かす。その繰り返しでした。

そうしたことを長年やってきたので、相手の本心を汲み取り、理解するスキルは身に付いたと思います。そのスキルは商品開発や市場開発に大いに役立ちました。

石原ケミカル社長 写真

石原ケミカルが求める人材

自分で目標をつくり、実現のために行動できる人

当社には三つの開発(自己開発・商品開発・市場開発)という経営理念があります。それら三つの中でも自己開発というものを大切にしています。なぜなら、自己開発はあなた自身の成長、さらには会社の成長のベースになるからです。

石原ケミカルに入社するということは、会社組織の一員として、会社の計画に沿って働くということです。もしかしたら、会社の目標・計画を一方的に押し付けられる印象を抱く人もいるかもしれません。しかし、やらされている状態では、あなたが本来持っている力を発揮できません。

当社は少数精鋭の組織ですので、一人ひとりが自ら考え、自ら行動することが求められます。会社の目標・計画を自らの目標に変換することが重要です。そうやって自分の目標をつくり実行できる人は、あなたの成長にもつながりますし、こうして得られるやりがいや感動があなたと会社の継続した成長につながると思います。

石原ケミカルには挑戦したいことがまだまだたくさんあります。現状に甘んじることなく、常に挑戦者として限界を突破していく会社でありたいです。そのような会社であり続けるためにも、自分で勝手に限界を決めずに、自ら目標をつくり、その実現のために自ら考え、自ら行動できる人を求めています。

石原ケミカル社長 写真
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