PRESIDENT

社長の思い

石原ケミカルの経営戦略

ナンバーワンとオンリーワンを常に目指す!

石原ケミカルの事業領域は界面化学です。
当社がこの事業領域の中で生き残るためには、未開拓なニッチ市場でオンリーワンかナンバーワンになれるものを複数持つことが重要です。
一つだけではなく複数持つ理由は、もし一つだけだったら時代が変わって必要がなくなったときに生き残ることが大変になるからです。複数の事業を展開すれば、仮に一つの事業が頭打ちになっても他の事業でやっていけますし、次に新たな事業をスタートさせるための準備もできます。

現在は金属表面処理剤である「めっき液」や自動車用化学製品であるエアコンクリーナなどが当社の主力製品ですが、今後さらに電子部品や半導体も進化していく中で、それに対応できる「めっき液」の開発や、自動車の進化に伴うカーライフの変化に対応する製品を開発し、会社を成長させていきたいと考えています。
また、研究段階の導電性銅ナノインクも将来を見据えて取り組んでいる事業です。きっと日本のものづくりを劇的に進化させるでしょう。

このように、未だ世にない新しいものを生み出すことでオンリーワンの地位を築いています。その後、他社が追随してきたときには市場をさらに開拓してナンバーワンを目指します。

自分たちの手で研究開発をして、自分たちの手で普及する

今後も変わらないことは、自分たちで試行錯誤しながら研究開発をして新しいものを生み出し、自らの手で普及してくことです。
正直に言えば、他社から技術を教わった方が断然楽です。でも、どんなに画期的な技術でも長く持って30年です。その技術が通用しなくなったときに、次の一手を探さなくてはなりません。そういう意味では0から1を生み出した会社は強いですね。
0から1を生み出した会社は、何がうまくいって、何がうまくいかないのか、その過程をすべて知っています。新しい研究にもそれらが活きます。だから自ら開発した会社と教わった会社の間には、シェア率などの数字に現れない実力の差があります。
これこそ石原ケミカルが常に新しい研究開発に注力する理由です。

100年先の時代はわかりませんが、10年20年先はこんな時代になっているだろうというトレンドを捉えて当社は常に研究開発をしていこうと考えています。

石原ケミカル社長 時澤元一 写真

社員時代の失敗談

画期的な商品の開発に成功したけれど…

1970年代、私は自動車用ワックスを開発していました。
その頃の自動車用ワックスといえば、自動車を綺麗に洗車して、水を拭き取って、乾かした後にワックスをかけるというのが一般的でした。

ところが、ある自動車メーカーさんに「洗車して濡れたままでワックスがけができる」ことを提案すると、「それはおもしろい」「やろう」という流れになり開発を始めました。
その自動車メーカーから「研究用に使って」と様々な色のボンネットが届きました。白とか黒とか赤とか、研究室はボンネットで埋め尽くされました。それだけ期待も大きかったので、「早く開発したい」という一心で開発に没頭しました。
「あれもだめ」「これもだめ」と言いながら、気づけば朝になっていたなんてことは何度もありました。(1970年代当時はそれが当たり前でした)

そしてようやく開発に成功し、当時では画期的な商品だったこともあり、自動車メーカーが自費でCMを流しました。CM効果もあって最初は順調でした。売れに売れまくりました。開発に携わった仲間みんなで喜びましたね。

車の塗装が溶けた…しかも1件だけでなく何件も…

ところが、しばらくして「車の塗装が溶けた」という話が出てきました。しかも1件だけではなく何件も…。「そんなバカな」と会社に帰って何度試しても溶けません。なんかの間違いだろって。でも、現場に行くと塗装が溶けているんです。
「なんでやろう?」と必死に調べてみたら、ようやくある共通点を発見しました。それは修理で板金をした後に使用していたこと、そして自動車メーカーで使っている塗装ではなく、ある種の塗装を使うと溶けることが分かりました。

今でいうリコールってやつです。使用方法によっては溶けることを回避できるのですが、やっぱりやり直しです。
洗車して濡れたままでワックスがかかるという性能を残しつつ、塗装が溶ける原因を特定して、溶けないようにする。寝る間を惜しんで研究する日々が再び始まりました。

とにかく考え抜いて、とことんやり抜きましたね。そして遂に改良できたと思ったら、今度は価格競争の時代に突入です。ホームセンターとかも登場して、安く売るんです。こんなに必死に開発したのに…。これには参りましたね。

石原ケミカル社長 時澤元一 写真

私の失敗の捉え方

うまくいかないことがあっても
「次どうするんや」ということが大事

先程の話以外にも、私はたくさん失敗してきました。
そもそも研究開発ではうまくいかないことがほとんどです。とにかく自分で考えて、いろいろなことを試してみる。この繰り返しです。市場開拓にしても同じです。取引をもらって、よい関係を築くまでには何年もかかります。
その過程で大きな失敗をしたとしても絶対責めないです。一番痛みを感じているのは本人です。本人が一番反省しています。それなのにさらに責めてしまったら、次に挑戦できなくなります。

うまくいかないのは、何らかの見込み違いで起きるものです。
研究開発では売れなければ失敗ですし、品質不良があっても失敗です。会社としてもゴーサインを出しているわけですし、個人を責めることはありません。

大切なことは、自分で提案して、自分で実行すること

何よりも大事なことは、「次どうするんや」ということです。どうしてうまくいかないのかを検証して、次の手を試す。この繰り返しなのです。逆にちょっとやそっとうまくいかないくらいで次に挑戦するだけのやる気がなくなってしまったらいけません。

これまでだって新しいものを開発するのに何年も試行錯誤しました。開発に成功しましたが、成功するまでは試行錯誤の連続です。でも、うまくいかないからこそ何がダメなのか、どこを変えればうまくいくのかが徐々に分かってくるんです。研究開発をする会社にとってはうまくいかない過程もすべて財産なんです。

大切なことは、自分で提案して、自分で実行する、この一連のサイクルを回すことです。研究も営業も同じです。このサイクルを回せる人であれば、いくら失敗しても、いつか他の人とは違う何かを生み出しますね。とにかく失敗とかうまくいかないことを恐れないでください。

石原ケミカルが求める人物像

自ら考え、自ら行動する人

石原ケミカル社長 時澤元一 写真

石原ケミカルが求める人材は「自ら考え、自ら行動する人」です。
研究職も営業職も、将来どんな技術・商品が求められるだろうか、どうすればもっと市場を拡大できるだろうか、まずは自分なりに考え、提案してみて、率先して行動してほしいですね。
これからおそらく70歳まで働く時代になるでしょう。つまり50年近く働くということです。その間、時代はめまぐるしく変化するでしょう。
「自ら考え、自ら行動する人」の集団であれば、時代の変化に対応できます。もしそうでなかったら、「もうこの時代は終わる」と対応できないまま新しい時代を迎えることになるでしょう。会社が生き残るためにも先ほど言ったような人材を求めています。

学生時代の専攻は関係ありません

ちなみに、学生時代の専攻は問いません。先にも申し上げたように、問題提起ができて、解決策を提案できて、実行できる人を求めています。それに対して「あれをせえ」「これをせえ」と制約することはありません。
「これはおれがやったんや」「これはおれが言うたんや」「それで今になってるんや」と誇れるような仕事をして、是非この会社で自己実現をしてほしいと考えています。

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